医療に関する資格には様々なものがありますが、その中でも女性に人気のある資格の代表的なものが、医療事務管理士です。医療事務は、受付、会計、カルテの管理、診療報酬明細書の作成などを行いますが、これらのスキルを専門的に所持していることを証明するのが医療事務管理士という資格になります。これは、技能認定振興協会によって行われている試験で、医療保険制度や診療報酬のメカニズム、診療報酬の計算能力を確かめる試験内容になっています。

 医療事務管理士の資格を取得すると、病院だけでなく、保険調剤薬局や健康保険組合など、いろいろな場所で活躍することができます。2005年から開始された資格なので歴史は浅いかもしれませんが、試験が年間で6回も開催されていて、毎年5000人以上が受験しています。試験時間は実技試験が3時間で学科試験が1時間になっており、合格率は約40%程度のようです。

 また、似たような資格に、診療報酬請求事務能力認定試験という資格もあります。これは、医療事務に関する資格の中で最難関の試験の1つです。試験内容はレセプトとよばれる診療報酬明細書の作成を行うことになります。医療事務の中で最も専門性の高い業務がレセプト作成なので、この資格を持っていれば、医療機関への就職において非常に有利になるでしょう。この試験は、年に2回開催されていますが、合格率は30%前後だと言われています。実技試験と学科試験から構成されており、両方合わせて3時間を要します。

 上記でお話したいずれの資格も、受験者の9割以上が女性であると言われており、人気の高さが窺えます。医療の現場を事務という立場で支えたいと考えている方は、ぜひこれらの資格に注目してみてはいかがでしょう。